知識 理解 技能 関心 意欲 態度 思考 判断 表現 単元 教材 生徒 学校

学びに変化をもたらす要因となる機能 There is a function that becomes a factor in modifying the learning process.

関心・意欲・態度

FrontPage

関心・意欲・態度

 文科省は「関心・意欲・態度」を学力要素の一つに挙げています。そして「児童生徒の学習評価の在り方について(報告)」では,評価に関して次のように述べられてます。
   
関心・意欲・態度」は,各教科が対象としている学習内容に関心をもち自ら課題に取り組もうとする意欲や態度を児童生徒が身に付けているかどうかを評価するものである。具体的な評価方法としては,授業中の挙手や発言の回数といった表面的な状況のみに着目することにならないよう留意し,授業や面談における発言や行動等を観察するほか,ワークシートやレポートの作成,発表といった学習活動を通して評価する。

 学びに変化をもたらす要因になる機能を「学力」と定義しました。この定義にしたがえば,象徴機能メタ認知機能注意機能は「学力」だと言えます。なお「学び」とは「知の空白部分を自覚し,埋める行為」です。
 
 そこで,この「関心・意欲・態度」を「ヒトの学力」〜象徴機能メタ認知機能注意機能〜の観点で捉えてみたいと思います。

 辞書的な言葉の意味は,関心は「注意を向けること」,意欲は「物事を自分から進んで行おうとする意志」,態度は「ある物事に対する構え」です。

  • 関心
     「学習内容に関心を持つ」ということは「学習内容に注意を向ける」というこ
     とです。したがって「関心」を評価することは「注意機能」の評価として捉え
     ることができます。授業中「学習内容に注意を向けている生徒」は「注意機能
     を働かせている生徒です。「学習内容に注意を向けていない生徒」は「注意機
     能」を働かせていない生徒です。
  • 意欲
     「自ら課題に取り組もうとする意欲」は「自ら学ぼうとする意志」のことです。
     この意欲的な状態の対局にあるのが無気力状態「自ら学ぼうとしない状態」
     です。(→学習性の無力感
     「学べること」でも「学ぼうとしない」無気力状態は,メタ認知機能が関係し
     ます。「少し努力すれば学べる」という事実を「メタ認知」できていないので
     す。
      先生に頻繁に注意される生徒がいます。学習への意欲は感じられない状態で
     す。こういった生徒に限って「自分だけ何で叱られるのか」といった不満を口
     にするものです。しかしながら,実態は「あなただけ,そうだから・・」なの
     です。この現象の本質は「学習内容に注意が向けられない自分の状態をメタ認
     知できていない」ということです。意欲が感じられない生徒ができていないこ
     とはメタ認知機能を働かせて注意機能をモニターし,コントロールすることで
     す。
  • 態度
     「態度」の辞書的な意味は「ある物事に対する構え」ですから,物事に実際に
     臨む前の状態を意味します。授業における「態度」は「学びに対する構え」
     のことです。これから行う「学び」を「どのように実行しようとしているのか」
     といった「学びの捉え方」として考えることができます。「学び」は,知の空
     白部分を自覚し,埋めていく行為ですから「自分の知の空白部分を自覚しよう
     とする意識」を持つこと,そして「それを埋めようとする意志」を持つことが
     「学びの態度」だと言えます。知の空白部分に意識を焦点化し,集中するのは
     「注意機能」のはたらきそのものです。そして,その注意機能をメタ認知し,
     知の空白部分を埋めようと意識することは「メタ認知機能」のはたらきです。
     要するに「態度」の評価の本質は「学びに際して注意機能メタ認知機能
     働かせようとしているか」といった「構えの評価」として捉えることができま
     す。

 授業(学びの場)に臨む際に,学びの構えがあるか(注意機能メタ認知機能を働かせようと意識しているか)。そして,学習に際して内容に意識を焦点化し集中しているか(注意機能を発揮できるか)。学ぶ際に自身の注意機能の状態をモニターし,必要に応じて注意を配分したり維持させるようにコントロールをすることができるか(注意機能のメタ認知)を判定するのが「関心・意欲・態度」における評価の本質です。

 「関心・意欲・態度」における達成目標(評価規準)は次のように整理することが
 できます。

  • 学びの構えをとることができる。
     (注意機能メタ認知機能を働かせる意志を明確に持つことができる)
  • 学習内容に意識を焦点化し集中させることができる。
     (注意機能を発揮できる)。
  • 自身の注意機能の状態をモニターし,必要に応じて注意を配分したり
      維持させるようにコントロールをすることができる。
     (注意機能をメタ認知できる)

powered by Quick Homepage Maker 5.3
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. QHM

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional