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学びに変化をもたらす要因となる機能 There is a function that becomes a factor in modifying the learning process.

注意機能

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注意機能

 「注意」という用語は,「意識の焦点化と集中」を意味します。「注意」の維持や持続,配分などがうまく機能しないと言語・記憶・思考等のコントロールが難しくなります。そうなると,会話や思考がまとまらず,行動にも一貫性がなくなってしまいます。また,記憶や理解する(正しく知る)ことができず,判断に誤りが生じます。「注意」が「学び」にとって,とても重要な機能であることは明らかです。
 意識が「何に焦点化しようとしているのか」つまり,「何を見ようとし,何を重要視しているか」によって「見える世界」は変わってきます。人は,焦点化しているものしか気づかないし,見えないのです。大勢の人並みの中に,探している人を見い出したときには,周りの人は見えていないのです。

 ある有名な実験があります。

 「バスケットボールの試合のビデオを被験者に見せて,一方のチームのパスの回数を数えてもらう」というものです。実は,作成したビデオには仕掛けがあって,試合中にもかかわらず,ゴリラの着ぐるみがコートに飛び出し,10秒近くに渡って画面に登場し続けています。そして,実験後に「ビデオの中に,何かおかしなものを見ませんでしたか?」と尋ねます。その結果は,被験者のうち約半数が「別におかしなものは何も見ていない」と回答したというものです。 
 つまり,半数の人には「コートで踊るゴリラ」が見えていなかったのです。特記すべきことは,確認しにくい画像ではないということです。実際に,その後「おかしな点」に「注意」するように指示されて,ビデオを見直すと,はっきりと「ゴリラの踊る姿」を確認できます。何を見ようとし,何を重要視しているか,言い換えれば,意識の焦点化と集中する対象によって,見える世界は異なるという訳です。

 なお「意識の焦点化と集中する対象」は,見る人の専門性,つまり,その人の持つ領域固有の知識によって影響を受けると考えられます。一般の人には「見えないもの」が専門家には「見える」のです。しかしながら,領域固有の知識を豊富に持っているが故に,一般の人には見えるものが「見えないこと」もあります。このような問題を回避するには自分の注意機能をメタ認知することが必要です。メタ認知不全の「天才的な専門家」が一般の人から見ると「おかしな言動」を見せるのは,私たちとは「異なった世界」が見えているからだと思われます。

 注意機能は,象徴機能メタ認知機能とともにヒトの学力の要素だと考えます。

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