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学びに変化をもたらす要因となる機能 There is a function that becomes a factor in modifying the learning process.

新統合理論

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新統合理論

 ある経験や学習が他の学習に対して促進的に作用すること学習の転移と言います。それでは,何が後続学習に作用するのでしょうか?もし,明らかになれば,効率よく学習するための有効な知見になります。そして「学校で何を教えるべきか」という「問い」への回答にもなります。

 新統合理論はこの「問い」に対する回答の一つです。

 この理論に至るまでには,経時的な 4 段階を経ています。

第1の理論
 最も古い理論で「一般的な力,精神的な力が転移する」と主張するものです。古典語や数学といった「科目」を習得することを通して身に付く記憶力・推理力・想像力などの精神的能力・意志の力などの能力が,他の学習の際に促進的に作用する,つまり,転移すると主張します。
 この理論を根拠にすれば,学校で教えるべきことは「科目」であるということになります。近年,話題にされる速読,多読,百ます計算,体験学習,勤労体験などは,いずれもこの考え方から派生してきた教育活動のアイディアです。
 
第2の理論
「一般的な思考の技能と能力が転移する」と主張する理論です。この理論を根拠にすれば,学校で教えるべきことは「一般的な思考技能と学習方略」であるということになります。

第3の理論
「第2の理論」に対して「知識と技能は領域固有であるため転移しない」と主張する理論が登場してきました。あることに「熟達する」ということは,特定の領域固有の現象であって,他の領域の間で,転移はしないと主張します。そして「転移するのは領域固有の知識学習方略である」としました。したがって,学校で教えるべきことは「領域固有の知識学習方略」であるということになります。

これまでの3つの理論は,後続学習に促進的に作用するものが「何か」,つまり,転移するのは「何か」を明らかにし,学校で「何を」教えるべきかを主張するものでした。しかし,いずれの理論も,効果的な「教育実践の基盤」には成り得ませんでした。そして,これらの理論の正しい点を統合した「新統合理論」が1980 年代初期に登場してきました。この理論では「何を」教えるべきか,ということに加えて「どのように」教えるべきか,を明らかにしています。

第4の理論・・・新統合理論
 新統合理論の主張は「適切な内容」を「適切な方法」で教え,かつ,生徒が「自分の思考や学習をモニターし,コントロールすること」すなわち,メタ認知を伴えば,異なる領域間でも転移するというものです。メタ認知能力が身についている人なら,領域固有の知識を学習した際に用いた学習方略を,他の領域のどこで使えそうなのか,どのようにモニタリングしていったらいいのか,といった学習ができているために,学習の転移が実現できるというわけです。
 
 要するに,新統合理論では,これまでの転移の理論で主張する「何を教えるか」(領域固有の知識と一般的な学習方略)だけではなく,「どのように教えるか」(メタ認知機能を促すように教える)ということが,学習の転移を可能にする際に肝心な点だとしているわけです。

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