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学びに変化をもたらす要因となる機能 There is a function that becomes a factor in modifying the learning process.

学習方略

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学習方略

「学習効果を高めるための意識的な工夫」のことです。知的な初心者を育てるためには,領域固有の知識を教える際に学習方略を明確に教えるとともにメタ認知機能を働かせるように進めることが必要です。

 なお,学習方略は「知識」です。この学習方略という知識には「学びに変化をもたらす要因となる機能」があります。知識がもつ学力「知識の学力」です。

リハーサル方略

   
 記憶しようとするものを見た後に,それを見ずに繰り返すことを「リハーサル」といいます。リハーサルで,本質的に「反復していること」は,記銘と想起です。情報の「入力」と「出力」として捉えるならば,入力の方法には「聞く・読む」,出力の方法には「書く・言う」があります。
 
 そこで,入力(聞く・読む)と出力(書く・言う)の組み合わせによって4つのリハーサル方略を考えることができます。

   「聞いて→言う」
   「読んで→言う」
   「聞いて→書く」
   「読んで→書く」
 
 いずれのリハーサルも,入力した後,15秒程度の時間をおいて出力する。

  • 「聞いて→言う」リハーサル
       覚えたいことを誰かに言ってもらうか,録音したものを聞いて,
       時間をおいて,言う
  • 「読んで→言う」リハーサル
       覚えたいことを自分で声に出して読んで,時間をおいて,言う。
  • 「聞いて→書く」リハーサル
       覚えたいことを誰かに言ってもらうか,録音したものを聞いて,
       時間をおいて,書く。
  • 「読んで→書く」リハーサル
       覚えたいことを自分で声に出して読んで,時間をおいて,書く。

   リハーサル方略において注意する点があります。

  “思い出せそうで,思い出せない”という状態を長く続けないようにコントロール
  することです。

 思い出せそうで思い出せない状態を「TOT状態」といいます。ヒトは「TOT状態が長い程,再びTOT状態に陥りやすくなる」という事が分かっています。そこで,TOT状態が長く続かないように,できるだけ早く「答え」を見るか聞くかする事が肝心だということです。つまり「想起」できないと感じたら「すぐに入力し直して,時間をおいて,思い出す」ことを繰り返すことが肝心だとという事です。ここで,大切なことは「想起できないということ」をメタ認知することです。(→メタ認知機能

  • 協同的リハーサル方略

 学習内容を体制化した図を用意します。この体制化(図)は「できる人」がつくっておく必要があります。参加者が共有できるものが必要です。

  1. 用意された「図」を繰り返し白紙に書いて覚える時間(期間)を設けます。個人的なリハーサルをある程度は行うということです。完全に記憶しなくても結構です。
  2. グループを作り,輪になって座り,人数分の白紙を用意します。
  3. 各自が「図」に含まれるキーワードの一つだけ書き込みます。
  4. 方向を決めて隣に紙を渡します。自分のところに来た紙のキーワードの続きを一つだけ書き込んで,隣にまわします。どんどんまわして「図」を完成させます。
  5. 回ってきたものを見て,間違いに気づいたら,訂正をして次に進めます。図が完成していると判断したら,自分のサインをして次にまわします。全員のサインがそろったら終了です。

体制化

 関連のある情報(キーワード)をまとめ, 整理することを体制化といいます。 覚えようとする項目(キーワード)を自分の持っている知識のネットワークの中に取り込むことことができれば,効率よく想起(思い出し)ができると考えらます。

 体制化のやり方(方法)は「文脈」によって「選択可能な方法」を選びます。たとえば,流れ図にできるものは「流れ図」に,概念図にできるものは「概念図」にすればよいということです。(参考Wikipedia:体制化の法則

  • 系統図にする
  • 集合図にする
  • 流れ図にする
  • 概念図にする

「体制化」は,学習内容しようとしていることが,どのような構造になっているのかを視覚的に明らかにすることです。構造を明らかにする行為が理解を進めます。
 したがって,構造化された学習内容(=体制化されたもの)を記憶する方が,そうでないものに比べて効率的であると言えます。

精緻化

 覚えようとする材料に情報を付け加えることを「精緻化」といいます。例えば,単語
リストを覚えるとき,単語と単語を結びつける文や,物語を作る「文章化」,単語が意
味するものの映像を思い浮かへる「イメージ化」,関連のある別の語を思い浮かべる
「連想」などの方法が考えられます。

  • 見立て

 学習材料と同じ特徴・構造を持った,もっと身近な物事に「見立て」て物語(話)をつくる。この話を通して知識の精緻化を行い,記憶の定着を図るものです。

 この学習方略は「象徴機能」を訓練するもう一つのねらいがあります。

 したがって,「象徴機能」の未熟な生徒にはなかなか難しい方略ですが,苦労しながらも自分で見つけ出した「見立て」は記憶に残りますので,知識の定着は実感できるようです。

 なお,他の生徒との情報交換(話)によって得られた「見立て」によっても同等の学習効果はあるようです。

「見立て方」は大きく3つ挙げることができます。

「○○と見る」
「○○にする」
「○○になってみる」

  • 作問

 覚えたいキーワードを答えに持つ質問文をつくる方法です。
 
 キーワードの概念を「正しく捉えている人」と協同することで,成立する学習方略です。

 作られた問題の内容をみると,意外なところに,誤概念が発見できます。これを修正して適切にフィードバックすることができる「役割の人」が必要です。

 また,作問することによって, 学習に対する態度の改善が見られることがあります。作問しようとするとき,キーワードに意識を焦点化し,集中せざるを得ないので,「注意機能」のトレーニングになります。

文字入れ替え課題

 覚えたいキーワードの文字をランダムに入れ替えたものをつくり,元のキーワードを読み取る。単純にキーワードをリハーサルするよりも記憶に残るようです。
注意機能」のトレーニングになります。

語呂合わせづくり

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