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学びに変化をもたらす要因となる機能 There is a function that becomes a factor in modifying the learning process.

学力の定義

学力の定義

学びに変化をもたらす要因になる機能

 一般的に,学力低下問題が論じられる際の「学力」は「学ぶことによって獲得した力」のことを指します。ここでいう「力」とは「知識」のことです。要するに,学力は「学ぶことによって獲得した知識」だとする学力観です。したがって「学力不足」という言葉は「知識不足」と言い換えることができます。

 この学力観においては,知識を覚えることが学力を身につけることであり,知識を覚えている人が学力がある人です。基礎学力は,初歩的な知識,基本的な知識,つまり「多くの人が”普通”に知っておくべき知識」を意味します。
 
 近年「学力不足(=知識不足)」の子どもが多くなってきた(?)ことから「学力低下問題(=知識不足問題)」が話題になっています。

 「身につけた知識の量が学力」だとする学力観のもとでは「授業時間が少なく,教える教材の量も少ないから学び不足になっている」
 だから「授業の時間や教材の量を増やすべきだ」とする物量主義の対応を主張します。

 しかしながら,この問題の本質は,いくら時間をかけても,教材を工夫しても「学べない生徒」「学ぼうとしない生徒」の存在です。「学ぼうとしない生徒」とは「無気力な生徒」だけではなく「考えようとしない生徒」つまり答えだけを求め「正解に至る過程はどうでもいい」と思っている生徒です。

 「学べない生徒」「学ぼうとしない生徒」への対策に単純な物量主義(補習や課題を大量に課す方法論)は功を奏さないことも認識すべきです。早急に対処すべきことは「学べない生徒」を「学べる生徒」「考える生徒」にするために何をどうすれば良いのかといったことです。

 冒頭に述べた「学びに変化を与える要因になる機能」を持つものならば「学力の定義」にしたがって「学力」として捉えることにします。
 
 ヒトに備わっている学びに変化を与える「能力」は「ヒトの学力」ですし,学びに変化を与える「知識」は,知識に備わった学力「知識の学力」です。また,学校は人間社会が作り出した「学びに変化を与える要因となる機能」です。定義にしたがい「学校の学力」だと言えます。

 なお,「学びに変化をもたらす」と言った場合,プラスの変化とマイナスの変化を考えることが可能です。したがって,「学力」には「プラスの学力」と「マイナスの学力」を想定することができます。

 「学力」は「ある」か「ない」かといった二分した見方ではなく,「プラスに変化をもたらす学力」「マイナスに変化をもたらす学力」そして,学びの変化に寄与しない,つまり「学力ではない」といった3通りの見方ができることになります。

 近年,話題に事欠かない「学力低下問題」を議論する際には「何の学力」がどういった変化を見せたのか,と言ったあたりに着眼点を置いて考えていけば,解決の糸口が見えるのかもしれません。

例えば,「ヒトの学力」が「衰退しているのか」
    「学校の学力」が「なくなってきているのか」
            「マイナスの学力として働いていないか」     
    「知識の学力」が「ないがしろにされていないか」
            「学力のない知識を押し付けていないか」・・・などです。
  

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