学びのシステム
学びのシステム
学びは知の空白部分を自覚し,埋めて行く行為です。
システムとは,ある目的のために,いろいろな要素を組み合わせたものを意味する言葉です。ヒトは,あらゆる経験を通して,知の空白部分を埋めています。実生活を送っているこの世界は「学びのシステム」として捉えることができます。
学びのシステムは「学びのために,いろいろな要素を組み合わせたもの」といえます。目的は「学び」です。いろいろな要素には,モノやヒト,さらに学校・職場・家族などがあります。これらの要素が,巧妙に組み合わされてできあがっているのが,学びのシステムであるこの世界だと考えられます。
学びのシステムに組み込まれている状況の中では,自分の意図に関わらず「学び」はあります。たとえば,学校に行っても「できないこと」ばかりで,おもしろくない。勉強はできないし,運動もできない。そんな状況の中でも「学び」はあります。「できないこと」を通して,できない人の気持ちを獲得するのです。
「できないことを受け入れる態度」を通した「学び」によって,実現される「人生の価値」があるというわけです。